20080601

ザッピング ブラウン管 カジュアル・ファッション


日曜日の夜のこと。僕はシキさんと台所で昼間に作ったカレーを温め直して食べながら四つしかないテレビのチャンネルをザッピングしていた。
RTPという放送局で建築家ル・コルビュジェに関する番組を放送していたのでしばらくそのまま流していると、これまでにも何度か見たことのある「Câmara clara」だと分かる。毎回違うテーマに沿って女性司会者パウラ・モウラが2人のゲストを招いて鼎談する人気番組で、真っ赤なカーテンを背景にして繰り広げられる討論には、ポルトガル語があまり分からなくても惹きつけられるものがある。
今夜のテーマは、最近リスボンで展覧会も始まったル・コルビュジェについて。カメラがテーブルを囲む三人を捉える。僕が思わず「あっ」とすっとんきょうな声をあげてしまったのは、そのうちの一人が見覚えのある服を着て見覚えのある後姿をしていたからだった。
日曜日から彼の顔を見るとは思わなかったけれど、僕らが見始めたのは番組の終わりの方で、ブラウン管が映したカジュアル・ファッションの建築家カヒーリョ・ダ・グラーサはもう一人のゲストで女性建築批評家のアナ・トシュトイシュの止まらないマシンガン・トークに終始押され気味の様子だった。

1 comment:

Anonymous said...

日本ではテレビをつけていると「あっ」と
いうところで安藤忠雄氏を見かけるよ。
NHKなんか特に。時間帯によっては出ているのかも
しれないけれど、他の建築家も是非みたいところ。